「七帝柔道記」(増田俊也)

 「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」に続く大作。しかし前作と同じく一気に読めた。文章が巧いのか、テーマがよいのか、自分のつぼにハマったのか、とにかく通して飽きずに読み進むことができる。七帝戦にかける北海道大学柔道部の話。
 もともと柔道をするために北大に入学したが、あまりの練習のつらさに、迷いながら柔道を続けて行く様が、これでもかこれでもか、と繰り返される。けれど練習の内容を思うともっともだと思う。格闘技とは縁のない私でも、つらさというよりも、恐怖感は理解できる。
 著者が入学したころは最下位を続けていたのだが、著者が四年制の頃の一年生たちによって、みごと優勝している。どん底から強くなって行く過程は当事者にとっても一番面白いはず。
 大学を休学してインドへ行くという友人に、かつての自分なら羨ましいと思ったのに、今は思わない、の一説が一番好きだ(原文とは異なります)。入学した頃にはいろいろ迷っていたけれど、二年生になった今は迷うことなく柔道に打ち込んでいる姿が見事に描かれている。
 作者が大学で柔道をするきっかけになった「北の海」(井上靖)も読んでみたい。
七帝柔道記
角川書店(角川グループパブリッシング)
増田 俊也

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