「殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安」池波正太郎 再読

 築山桂の新作が少し先なので、それまでに「仕掛人・藤枝梅安」シリーズを再読することにした。前回は大阪に住んでいた頃に読んだので、江戸の地理もよくわからず、今ひとつ情景が分かっていなかったと思う。今回は東京に引越し、少しは江戸の地理も分かってきたので、昨年購入した「江戸切絵図」を参照しながら再読した。
 前回読んだときの記憶が今ひとつ定かではないので、意外にも新鮮に読めた。あまり小説の再読はしない方なのだが。
 浪速の元締白子屋菊右衛門が善人として描かれているのが新鮮だった。元締と言えば、厳然たる力を持ち、仕掛ける相手が生かしてはおけない、と断言して仕掛人に納得させるだけのものを持っている、という印象だった。しかし「梅安晦日蕎麦」の元締田中屋久兵衛は、生かしてはおけない「起り」の依頼を受けてしまい、逆に仕掛けされてしまう。殺す側と殺される側とは紙一重か。
 「人間はよいことをしながら悪いことをし、悪いことをしながらよいことをしている。」作者の善悪二元論。
 タイトルは「梅安晦日蕎麦」が一番よい。

殺しの四人新装版
楽天ブックス
仕掛人・藤枝梅安(1) 講談社文庫 池波正太郎 講談社発行年月:2001年04月 ページ数:282p


楽天市場 by 殺しの四人新装版 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック